Bruno Bréchemier

探検

私はこれまでずっと、橋渡しをするのが好きだった。学問の間、世界の間、文化の間。異なる情報源を集め、その違いを相互作用させ、そこから生まれる共鳴を観察する。私の専門分野では、従来の医学とある種の補完的アプローチとの間の提携を常に模索するという形をとってきた。現在では統合医療(ホリスティック医療)という名称で認知されているこのアプローチは、多様な治療資源を最大限に活用することで、個人をケアの中心に据えるものである。

私が幸運にも築くことができた最も実りある橋の中でも、催眠と日本文化との出会いは、私を大きく変容させた。十数年前のこの出会いは、私の中にケアとプレゼンスに対する新たな理解を呼び覚ました。私はこの2つの世界の間に多くの親和性を発見した。感覚への鋭い注意、静寂への深い敬意、コントロールを超えたところで起こる出来事への寛容さなどである。

橋を架けることは、他者性を歓迎することでもある。対人的な他者性は、他者の目に映る自分自身を定義するのに役立つ。しかし、文化的な他者性もまた、私たちに基準点を変えさせ、世界に対する理解を広げさせるものである。私は、他者との出会い、見知らぬ他者との出会いの中でこそ、人間が築かれ、豊かになっていくのだと確信している。自己と他者との狭間にこそ、真の変革が生まれるのだ。

  • 催眠と日本文化の共鳴。
  • 2024年に出版された『催眠-日本, 出会いの共鳴』は、この研究の第一歩だった。
  • 現在、2冊目の本を準備中である。ヒプノセラピーと日本哲学、特に西田幾多郎と和辻哲郎の仕事との間にある多くの共鳴を探求することを目的としている。

この個人的な研究と並行して、私は日仏のセラピスト・グループをコーディネートし、探求の場を広げ、異文化間かつ学際的な精神で活動することを目指している。

このグループは、フランスをはじめ多くの国で強い存在感を示している統合健康協会(Health United)の日本支部である。

桜の枝をあしらったHealt Unitedのロゴ
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